数多くのプログラミング言語を触ってきた筆者が、プログラミング初心者におすすめするプログラミング言語を紹介します。
ぶっちゃけてしまうと、どの言語も基本的な部分は大抵同じであることが多いため、あまり深く考えすぎなくても大丈夫です。
ただし、最初の言語として押さえておきたいポイントはありますので、押さえるべきポイントの説明と、おすすめするプログラミング言語を紹介していきます。
プログラミング言語とは?
プログラミング言語とは、ITシステムを動かすにあたってどのように処理をしていくかということを、人が機械に命令を伝えるための言語です。
プログラミングには、外国語のように色々な言語が存在します。
webサイトを作るための言語もあれば、スマホアプリを作るための言語もあります。
webサイトを作るための言語の中でも、文法が違うものも多く存在します。
今もどんどん新たな言語が生み出されており、全てを習得するのは不可能でしょう。
ただし、冒頭でお話ししたように、基本的な文法は変わらないことが多いです。
どんなプログラミング言語がある?
色々な区分け方法がありますが、身近で分かりやすいように、用途別で分けてみましょう。
「webサイト作成向き」「スマホアプリ作成向き」「ゲーム作成向き」「組み込み系(車やセンサーなど)向き」「ディープラーニング(AI技術)向き」「統計などの計算向き」などがあります。
それぞれのプログラミング言語を軽く紹介します。
webサイト作成向き
webサイトには、「Ruby」や「PHP」などというプログラミング言語がよく使われます。
ちなみに、ここしばらく人気のプログラミング言語「Python」でも、webサイト作成が可能です。
ただしwebサイト作成には、ここに挙げたプログラミング言語だけで完成するものではなく、サーバーやデータベース、表示部分(htmlなど)も必要となるため、初心者にとってはハードルが高いでしょう。
ちなみに、各プログラミング言語の用途は1つに限らず、複数に向いていることもよくあります。Pythonもその一つであり、後述のデープラーニングにもよく使われます。
スマホアプリ作成向き
「Swift」や「Kotolin」、「Java」が挙げられます。
Android用アプリならば「Kotolin」か「Java」、iOS用アプリならば「Swift」となります。
他にも、両方のアプリを作成できる「Flutter」もあります。
いずれのプログラミング言語でも、簡単なアプリを作る上では違いはあまりありません。
ゲーム作成向き
「C++」や「C#」です。
ゲーム制作時によく使われるのが、Unityなどのゲームエンジンであり、それに対応するプログラミング言語で作成することとなります。
ちなみに、ゲーム制作を直近の目的とするならば、プログラミング言語の習得というよりも、ツクールやエディタを使ってみると良いかもしれませんね。
ツクールやエディタでもプログラミングの知識があった方が幅が広がりますが、知識なしでもゲーム制作が可能です。
組み込み系向き
車載システムなどの組み込み系向きのプログラミング言語としては、「C言語」や「C++」、「Java」などが挙げられます。
マイコンなどの小さな機械をPCに繋いで、「加速度センサーで収集した値をどこかに出力する」などの挙動を記述します。
ディープラーニング向き
「Python」が筆頭言語でしょう。
Pythonはディープラーニングにおいて提供されているツールが豊富です。
ツールというのは語弊があるかも知れませんね。
正しくはプログラムの部品で、一般的には「ライブラリ」といいます。
ライブラリを使えば、手軽にディープラーニングを始めることが可能です。
統計などの計算向き
行列計算に強いプログラミング言語として「R言語」が挙げられます。
他にも、三段論法のような推論を得意とする「ML」などもあります。
ただし、「ML」のような関数型言語はあまり利用されておらず、目にすることは滅多にないと思います。
最初のプログラミング言語を選ぶときに考慮すべきこと
初心者が最初に学ぶ言語は、次の基準で選ぶのが良いでしょう。
- 有名である
- 動作確認がしやすい
有名である
プログラミングでは、詰まった時の大半はネットに頼ることになります。
有名なプログラミング言語ほどネットに情報が多く、解決しやすいでしょう。
動作確認がしやすい
動作確認がしやすいというのは、2つの意味を含んでいます。
「実行環境を用意しやすい」と「結果が確認しやすい」です。
プログラミングの勉強では、実際に手を動かして試行錯誤していきます。
そのときに動作確認が不便だと、効率もモチベーションも下がってしまいます。
なお、最近は多くの言語でオンライン実行環境が用意されており、簡単なプログラムならばブラウザ上で実行できるようになっているため、利用してみるのも良いでしょう。
初心者におすすめのプログラミング言語
今回は、プログラミングの文法を学ぶという目的を中心に、おすすめの言語を選んでみました。
どれも有名かつ、動作確認がしやすいものとなっています。
ただし、作りたい対象のものが明確に決まっている場合は、ここから選ぶよりも上記で挙げた〇〇向きの項目を参考に選ぶ方が良いでしょう。
Python
コードが読みやすいため、おすすめです。
同じ言語でも、書く人によってコードの見た目にばらつきが出てしまうことが多々あります。
しかしPythonは構文の特性上、見た目には大きく差が出ないため、練習する際に色々なコードに触れるハードルが低くなります。
Java
順番にステップアップがしやすい言語です。
オブジェクト指向と呼ばれる考え方に基づいて設計された言語の代表言語であり、オブジェクト指向の概念を勉強するのに適しています。
オブジェクト指向自体は多くのプログラミング言語に採用されているため、今後プログラムを書いていくならば押さえておきたい知識です。
C#
汎用性が高い言語です。
また、マイクロソフトの「Visual Studio」と相性がよく、有名なゲーム開発プラットフォームである「Unity」の唯一のサポート言語でもあります。
将来的にゲーム作成をしてみたいという人や、VRに興味がある人には、特におすすめです。
まとめ
プログラミング言語は数多く存在し、それぞれに適した用途がある。
基本的な文法は大体どれも同じだが、初心者は「有名さ」と「動作確認のしやすさ」で選ぶのが良い。
初心者におすすめの言語は「Python」「Java」「C#」である。
(おまけ)どうやって勉強する?
こちらの記事に、初心者におすすめの勉強方法をまとめてみました。
プログラミング言語が決まったら、早速勉強も進めていきましょう。↓↓↓