基本情報技術者試験(FE)は、近年大人気の資格試験の一つです。
今後ITはますます重要になってくるため、IT系の代表資格試験として、基本情報技術者試験も引き続き重要視されることでしょう。
そんな基本情報技術者試験について、効率的・効果的な勉強方法を紹介します。
基本情報技術者試験とは
IPA(情報処理推進機構)が主催する国家試験の一つです。
情報技術者試験はレベル別、種類別にいくつか存在します。
情報処理技術者向けの試験の中で、基本情報技術者試験は入門編に位置します。
企業から見たイメージは、「実務とはかなり離れた内容だけれど、情報技術を扱うならばこの知識は押さえておきたいよね」と言った感じです。
基本情報技術者試験の難易度と勉強時間は?
基本情報技術者試験は少し簡単めの資格試験です。
情報系の知識がある人は20〜30時間、知識なしから始める人は150〜200時間の勉強が必要でしょう。
なお、基本情報技術者試験の前段階の資格としてITパスポートが存在しますが、基本情報技術者試験はITパスポートに比べるとかなり難易度が高くなるため、注意してください。
※ITパスポートは最も取りやすい国家資格と言われています
少し簡単めとは言いましたが、舐めていると落ちますので、きちんと勉強しましょう。
基本情報技術者試験の試験形式は?
年中好きなタイミングでテストセンターにて受験することができます。
※上位の資格試験は、年に1、2回しか受けられません。
試験は「科目A」と「科目B」で構成されており、一度に両方合格することで資格取得が達成できます。
なお、IPA認定の講座を受けることで、科目Aを免除することもできます。(後述)
科目Aは90分で60問、科目Bは100分で20問であり、両方とも選択問題です。
合格点は科目A科目Bともに6割で、点数は試験終了後に画面に表示されます。
改めての合格発表は翌月の中旬に情報処理推進機構ホームページにて行われますが、画面上に表示される点数で合格と考えて大丈夫でしょう。(最終的な合否を決めるのは試験主催者とのことで、合格発表が別途行われるようです。)
どんな問題が出る?
科目A
科目Aでは、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3系統の問題が出題されます。
詳細な分野でいうと数がとても多くなるため割愛しますが、情報分野の全ての範囲の基礎が出るといった感じです。
なお、近年出題形式が大幅に変わりましたが、科目Aの出題範囲、出題形式は変わっていません。
※以前は午前・午後という名称で、科目Aは午前に該当します。
科目B
科目Bでは、以下が出題されます。
- プログラミング全般
- データ構造及びアルゴリズム
- プログラミングを用いた技術に関する知識
- 情報セキュリティ
以前は範囲が今より広く、選択問題がありましたが、現在は上記の範囲から20問出題されます。
勉強方法について
知識ゼロ・浅い人はテキストで勉強しよう
情報処理分野の知識がない、あるいは浅い人は、参考書タイプのテキストで一度勉強しましょう。
なお、科目Aと科目Bでは傾向が異なり、特に科目Bでは表面的な知識では解けない問題があります。
そのため、全体の勉強用テキストと、科目Bをポイント的に勉強するテキストを用意しましょう。
テキストで理解したのちに、後述の過去問サイト(無料)で理解度を確認していきます。
科目Aは過去問が多く出題されるため、過去問を高い正答率(8割以上)で回答できるまで繰り返しましょう。
科目Bは同じ問題は基本的に出ないため、過去問でわからなかった問題は、該当範囲のテキストを精読し、理解を深めましょう。
全体の勉強用テキスト
最も人気のテキストです。
基本情報技術者試験の対策本は問題集タイプのものが多いのですが、この本は教科書タイプとなっています。
図や例えがわかりやすいため、情報処理学初心者の人におすすめです。
Amazonでの商品情報は右のリンクから(Amazonのサイトへ飛びます)→栢木先生の基本情報技術者教室
プログラミング勉強用テキスト
科目Bにて初心者の方で特に難しく感じるのは、擬似言語を用いたプログラミングの問題です。
他の範囲も含めたテキストではこの範囲の内容が薄くなっているため、専用のテキストで勉強しましょう。
この本では出題問題をパターン化し、それぞれ丁寧に解説しているため、プログラミングをしたことがない人におすすめです。
Amazonでの商品情報は右のリンクから(Amazonのサイトへ飛びます)→アルゴリズム×擬似言語 トレーニングブック
科目A免除を利用したい人は
IPA認定の講座を受講することで、科目A試験を免除することができます。
もし科目Bで不合格となった場合でも、1年間免除が有効ですので、再チャレンジも手軽に可能です。
試験免除だけでなく、もちろん知識習得もしっかりできるため、独学で2試験を受けるのが不安な方にはおすすめです。
IPA認定の講座申し込み・資料閲覧はこちらから→ 基本情報技術者試験対策なら【BizLearn】
情報処理を学んだことがある人は過去問から
すでにどこかで情報処理分野を学習したことがある人は、テキストを購入する前に、過去問を解いてみましょう。
科目Aは数年分(過去の午前含め)を暗記できるまで繰り返します。
知っているか知らないかという系統のものなので、最初は多く間違えるかもしれませんが、過去問を繰り返すだけ大丈夫です。
科目Bは出題該当範囲の問題を解いてみて、苦手な部分があればポイント的に別途学習しましょう。
ポイント的に学習するレベルであれば、youtubeやネット検索のみで学習できるため、テキストはなくとも大丈夫でしょう。
過去問は次の章で紹介する「過去問道場」がおすすめです。
過去問道場を利用しよう
無料で大量の過去問を公開しているサイト「過去問道場」を利用しましょう。
私も、情報技術者試験系の試験を受けるときは毎回お世話になっています。
(受験者でこのサイトを知らない人はいないのではと思う知名度・存在意義のサイトです)
まとめ
基本情報技術者試験はテストセンターで受験可能です。
試験は科目Aと科目Bに分かれており、それぞれ勉強方法が異なります。
特に科目Aは過去問の暗記が効果的で、過去問道場を使って勉強しましょう。
科目Bは根本的な理解をしておく必要があるため、テキストやyoutube、ネットでしっかり勉強しましょう。